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ペンギンの種類

エンペラーペンギン Emperor Penguin

学名
Aptenodytes forsteri
英名
Emperor Penguin
別和名
皇帝ペンギン
属名
エンペラーペンギン属(アプテノディテス属 - Aptenodytes -)
体長・体重
120cm/23〜45kg
亜種
なし
学名の由来
「forsteri」は、キャプテン・クックの第2次世界周航に同行した植物学者J.R.フォルスターに由来(1844年、G.R.グレイにより記載)。
野生のエンペラーペンギンの分布
足の上にヒナを乗せて歩く、子育て中のエンペラーペンギンエンペラーペンギンは、南極大陸と大陸沿岸の島々で繁殖します。
「ペンギン=南極」のイメージどおり、南極の冬という地球上もっとも過酷な自然環境で子育てをする鳥類です。
ちなみに、南極大陸のみで繁殖するのは、ペンギン全18種のうち、エンペラーペンギンとアデリーペンギンの2種だけで、その他16種は、亜南極から赤道直下まで、幅広い地域に分布しています。(写真:足の上にヒナを乗せて歩く、子育て中のエンペラーペンギン)
野生の生息状況
Least Concern (LC) - 軽度懸念
人間の活動による影響は少なく、「軽度懸念種」に分類されています。
外見
エンペラーペンギンのヒナヒナのかわいらしさは随一(写真)。
成鳥も、キングペンギンと並ぶ美しさで、耳のあたりから胸にかけてのレモンイエローの斑紋が特徴的です。
成長の頭部は黒く、背側は暗い灰青色。腹部は白。足は黒。
前足首まで羽毛に覆われ、熱を逃がさない仕組み。
エンペラーペンギンは、ペンギン18種のうち、もっとも大型の種であると同時に、体つきも頑丈で、力も強い。羽毛の密度は高く、皮下脂肪も厚い。これらの特徴により、南極の冬という地球上もっとも過酷な自然環境に適応しているのです。
繁殖地
トボガンすべり中のエンペラーペンギン海水が凍って1枚の板状になり、南極大陸の周りについたものを「定着氷」といいますが、エンペラーペンギンは、この定着氷の上にコロニーを形成します。
3月になると上陸し、数百kmもの長い距離を移動してコロニーへ向かいます。移動時は長い行列となって歩いたり、時に腹ばいになる「トボガン」すべりを行います(写真)。
コロニーに到着すると、オスは「求愛ディスプレー」を行い、メスがそれに反応すると、つがいが形成されます。
キングペンギン同様、巣は作らず、つがいの周りの空間がなわばりとなります。
産卵
エンペラーペンギンは、夏の後半(1〜3月)を海で過ごし、海が凍り始める3〜4月にコロニーに戻ります。巣は作らず、3〜6月初めに大きな卵を1つだけ産みます。
つまり、エンペラーペンギンが繁殖する時期は、南極の冬。マイナス60度という厳しい寒さに加え、ブリザードが吹き荒れるという大変過酷な環境です。
産卵後、メスは食べ物を求めて海へ、オスはメスが戻るまでの約9週間、氷の上に立ったまま、卵を足の上に乗せてあたため続けます。
抱卵中のオスは、ブリザードが吹き荒れ、マイナス60度にも達する真冬の闇の中で絶食状態に置かれることから、“エンペラーペンギンは、もっとも過酷な子育てをする鳥”と言われています。
ブリザードが吹き荒れると、オスたちは密集しカラダを寄せ合います(これを「ハドル」と呼びます)。
子育てから巣立ちまで
エンペラーペンギンのクレイシ約9週間の抱卵ののち、ヒナが誕生します。
オスは、この間絶食しているにも関わらず、孵化したヒナにエサを与えなければなりません。このときヒナに与えられるのは、食道から分泌した乳状の物質「ペンギンミルク」です。
メスが帰ってくると、つがいはやかましく挨拶を交わし、オスからメスへヒナが預けられます。
こうして、オスは、上陸から15週間もの絶食期間を経て、ようやく海へ向かうことができます。
その後、約7週間は両親が世話を行ったあと、ヒナはクレイシを形成します(写真)。
12〜1月には換羽が始まり、2月までにはすっかり大人の羽毛に生えかわり、海へと旅立ちます。
天敵
シャチ、ヒョウアザラシ

エンペラーペンギン

【コラム】日本のエンペラーペンギンたち
エンペラーペンギンが初めて日本にやってきたのは、1954年の上野動物園。世界で初めてエンペラーペンギンの飼育に成功するという偉業を達成しました。
その後、半世紀を経た2004年、アドベンチャーワールドにて、国内で初めて繁殖が成功しました。
飼育はきわめて難しく、日本では、アドベンチャーワールドと名古屋港水族館の2ヶ所でのみ飼育されています。(写真:腹ばいになって休むエンペラーペンギンと、それを見守る(?)ジェンツーペンギン。名古屋港水族館にて撮影)

腹ばいになって休むエンペラーペンギンと、それを見守る(?)ジェンツーペンギン。名古屋港水族館にて撮影

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